カディス対ヘタフェ

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理由は、日本の気候ですか。 佐々木いえ、素材のためです。日本の文化財は紙や木、漆といった素材が多い。しかも、定着材に使われる膠(にかわ)は、温湿度に敏感で非常に弱く、長期間の展示はできません。 潮江その点、油絵は丈夫ですから、展示の決め手は照明による仕上げ、いわばお化粧になります。保存のために光量は落としつつ、際だって見せるような工夫こそ、展示の醍醐味です。もうひとつ、美術館の展示で大切にしているのが"ストーリー性"です。どんな歴史的背景、プロセスを経て、作品が完成したかわかるような並べ方を考え、かつ、さまざまな構造を持つ作品を、いかに斬新に見せるかに心を砕きます。 京大、京博、京都市美の存在意味とは 山極私は、京都大学が帝国大学として"2 番目にできた" 意味は大きいと考えています。西園寺公望は、官僚養成のための東京大学とは違い、京都大学は自由かつアカデミックな雰囲気にしたいと構想しました。その経緯もあって、京大は独自の学風を育て、卓越した研究者を輩出してきたのでしょう。おふたりは京都国立博物館、京都市美術館の存在意味について、どのようにお考えですか。 佐々木明治政府は維新後、西欧の列強に対抗できる強さを目指して殖産興業を図り、文化面でも活気を持たせようとしました。1872(明治5)年には博覧会を開催、それが東京国立博物館の始まりであり、相対的な日本の文化や総合性を見せる役目を果たしてきました。一方、京都は廃仏毀釈が激化し、欧米文化を是とする価値観が入り込んできたため、伝統文化財は存亡の危機にありました。 その状況に対し、お雇い外国人が警鐘を鳴らし、日本の文化を守るべく活動を始めたのがフェノロサであり岡倉天心です。京都の調査も進められるうち、博物館をつくって伝統文化財を守ることになりました。東京国立博物館創設とは成り立ちが違います。加えて、1200 年の歴史を持つ京都だからこそ、至る所に存在する文化財をきちんと調査し、新しいものを発見し、展示をする。これが今に貫かれている京博の姿勢です。 潮江京都芸大の母体である京都府画学校は1880(明治13)年に創設されました。東京遷都によるパトロンの喪失や伝統文化の冷遇を背景に、美術家は学校をつくり、新しい道を拓こうとしました。市民も後押しして、画家や工芸作家を育て、作品を輸出商品へと仕立てていきました。京都のしたたかさですね。自主的な精神はその後も生き続け、京都市美術館創設も市民からの寄付によって実現しました。竹内栖鳳という日本画家の旗振りによって、作家からも多くの寄付が集まっています。彼らの作品も多く寄贈いただき、現在、核のコレクションとなっています。それだけに、京都市民は「うちらの美術館」という思い入れが強く、展覧会に対する目も厳しい。 山極美術館は現在改装中ですが、市民の熱い思いにどう応えようとされているのですか。 潮江まず、今までできていなかった常設展示を行い、京都の近代美術をアピールします。そして、現代美術の有能な作家は、かつてのように東京に出て行くことなく、京都や大阪で活動しているので、彼らの作品発表の拠点をつくります。今回、現代美術用ギャラリー「ホワイトキューブ」をつくり、そこを基盤にして、さらに若い作家を育てたいと考えています。京都市民や京都画壇に支えられてきた美術館ですから、100 年後によりすばらしい美術館として残すために、新たな作家と作品を生み出すことも、我々に求められている役割だと考えています。 キャリアを切り拓くために大学時代になすべきこと 山極自分の道を切り拓くために、大学時代に何をし、どんな能力を磨くべきか。思うところはありますか。 佐々木館長は、入学後まもなくアメリカ人の友人ができ、共に日本中を旅されたそうですね。当時としては珍しいことだったでしょうが、異文化に身近に触れたことは貴重な経験だったのではないでしょうか。 佐々木彼とは今も付き合いがあり、本当にかけがえのない出会いでした。今の時代、望みさえすれば世界の人々と交流する機会はたくさんあるわけですから、学生には積極的になってほしいですね。 そうは言うものの、私は学生の頃から自己主張が苦手で、調和型と言うのでしょうか。館長の仕事においても、人の話を聞いて「では、この方法はどうか。こう進めよう」と皆が納得できるよう調整していきます。現在の教育現場では、自分の考えを持って発言できる力を養うことを重視します。必要な力ではありますが、まず相手の言うことをよく聞き、何が違うのか、何がより良いのか、じっくり咀嚼するという理解の仕方を、学生時代に身につけることも大切だと思います。 というのも、私は文化の「文」は「あや」であり、文化とは「あやなされた織物」だと思うからです。文化を美しく織り上げるには、縦糸と横糸のどちらかだけが突っ張ってはいけない。人間関係も同じです。 山極よくわかります。それこそ、リーダーにとって大切な資質だと思います。京大がモットーとするのも「" 対話を根幹とした" 自学自習」ですから。独りよがりに学習するのではなく、人と対話をしながら、自分の考えを紡ぎ出していくことこそ、京大の伝統です。 潮江館長は、「芸術分野を志す人へ」という視点でいかがでしょうか。 潮江日本の美術マーケットは縮小傾向にあって、作家だけでなくキュレーターなどとして活躍しようと思えば、海外に目を向け、対等に交渉し、プレゼンできる力が必要です。京大のアカデミックな雰囲気の中、自分の道を確認しながら過ごす時間は意味あるものですが、その先は海外を含め現場に積極的に出て行き、新しい経験を積まなければなりません。 何より重要なのは、感性を育てること。" 開かれた心の姿勢" で多くを吸収したうえで、大学で学ぶ語学や知識を" ツール" として加えることで、可能性は広がります。そして、多くの作家に接し、作品を見ることで、柔軟でオリジナルな発想力を磨いてほしいですね。 作品は見なくてもいい博物館、美術館に足を運んで感性を磨こう 山極特に理系分野においては、想像力や創造力は機能や効率に集約される傾向がありますが、美しさとは別のものです。美しさを見出し、生み出せるための感性を育てる場は、残念ながら、今の京大には多くありません。 佐々木・潮江そのためにも「博物館」「美術館」に来てください! 山極ぜひ学生に行かせたいです。 佐々木感性を磨き上げるため、作品を見なくてもいいから博物館という空間に足を運んでください。イベントを見に来る、というのでもいい。ミュージアムというのは、ミューズの集まる殿堂。あらゆる感性が集まる場所なんです。ですから、学生たちにはとにかく博物館に足を運び、独特のオーラを感じてもらいたいですね。 潮江そして、作品の並び方に着目し、展示した人たちの考え、歴史の解釈を想像し、感覚を研ぎ澄ます。そうした使い方によってこそ美術館、博物館は生きてくるのです。 山極博物館、美術館と京大とが連携することで、素材や場が広がり、京都全体がキャンパスとなります。ぜひ一緒に、若者たちの感性を磨いていきましょう。本日はありがとうございました。 (開催日:2016年2月) ■京都国立博物館■ 1889( 明治22)年設立。京都の社寺からの寄託品をはじめとして、日本および東アジアの美術品・文化財など約13,000点を収蔵。平常展示館「平成知新館」では、考古・陶磁・彫刻・絵画・書跡・染織・漆工・金工の分野ごとにテーマを設け、紹介している。赤レンガ造りで重要文化財指定の本館「明治古都館」は、改修工事のため現在休館中。 ■京都市美術館■ 1933(昭和8)年、京都で挙行された昭和天皇即位の礼を記念して開設された。東京都美術館に次ぐ日本で2番目の大規模公立美術館。明治以降、1990年代初期までの日本画・洋画・彫刻・工芸・書・版画など約3,100点を収蔵。海外展や公募展、コレクション展など市の主催、共催のほか、美術団体による展覧会等も多数開催している。 ■京都大学総合博物館■ 京都大学が開学以来、収集してきた学術標本資料約260 万点を収蔵。日本の大学博物館としては最大規模を誇る。文化史・自然史・技術史の分野に分けられ、土器や石棺などの考古学資料から古文書・古地図、化石や貴重な生物標本、熱帯雨林を再現した「ランビルの森」など展示物はバラエティ豊富。子供向けの体験型イベントなども随時開催している。 京都大学 KYOTO UNIVERSITY 京都大学基金事務局〒606-8501 京都市左京区吉田本町TEL:075-753-2210京都大学東京基金室〒103-0023 東京都中央区日本橋本町2-3-11 日本橋ライフサイエンスビルディング9階901 TEL:03-6262-5818 お問い合わせ よくあるご質問 京都大学 サイトマップ プライバシーポリシー Copyright ©︎ Kyoto University. 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